エンジン組み立て

やっと部品が揃い、組み立てに入ります.

結局、エンジンオーバーホールも駐車場の陽光の下で行ってしまいました.

フェラーリのエンジンは見れば見る程、量産は考えてない作りをしています.

また,ドカティとの類似性を感じる工作が随所に散見されます.

この排気量のV12としては,とても小さく、軽く出来ていると感じます.

バルブ挟み角も浅く、燃焼室の雰囲気もドイツ物とは一線を隔します.

オイルサンプの作り込みが凝っていて、中にあるカバーが一体鋳造されており,サンプの底の部分に別体でフタを作ってそこにドライサンプの吸い込みが鋳造で作り込まれています.この構造によって,スキャベンジポンプまでの経路にはパイプが存在しません.考え方の違いでこうなっていると思われます.

またブロックとサンプの間だけガスケットが存在せず,液体ガスケットでシールするようになっています.もしかしたら,ブロック剛性向上を狙っているのかもしれません.

ピストンは言わずと知れたマーレー製ですが,このピストンには方向性があり,ピストンピンの位置が中心から0.4mmオフセットしています.

間違えて組んでも動くでしょうが,間違えないのが一番ですね.