575マラネロ 窓ガラス調整

メールで問い合わせいただき、助手席の窓ガラスの調整です。

購入時から助手席の窓ガラスの調子が悪く、複数のお店に修理に出されたそうですが、改善せず。

私のところに訪ねていらっしゃいました。


分解してみると、窓ガラスを昇降するパンタグラフが折れています。

また、謎の傷や改善か改悪かわからない変更が見受けられます。

折れてしまっているので当然、機能はしていません。



パンタグラフ用の補修部品は自社で設計製作しストックしてあるので、これを使って修理し、加えて各部プラスチック部品、ゴム部品を新品交換し、グリスも攻撃性の少ないものに入れ替え、動作ができる状態にして、ガラスの昇降位置の調整を行います。

456よりは調整箇所は少ないですが、それでもドアに設定されている調整箇所は全て動かします。(パンタグラフの位置がずれている状態で調整されているため)

調整が完了した時点で室内への浸水を防止するビニールシートを張り替えます。

通常はビニールシートは使い回す事が多いですが、見た目が綺麗ではない事と、フェラーリの場合は窓ガラスを伝った雨水が回り込んで結構な頻度でビニールシートに付いてそのままドアの室内側に隙間から浸水する事例が多いことが発覚したので、徹底的な浸水対策を行う為にビニールシートを新規で張り替え、尚且つ二重に施工することにより室内への浸水を防止しました。(浸水についてはテスト済み)

窓ガラスも完全修復し、運転席側よりBピラーとの隙間が少ない仕上がりとなりました。

オーナーにも大変満足していただけました。